ラスベガス旅行記

 

 ラスベガス滞在中のある日の晩、私は同行した会社の先輩たちと一緒にスーパーでおみやげ品を物色していた。

 定番であるチョコやクッキーなどの隣の棚に、エッチな形のキーホルダーやヌードトランプ(全開でした)が普通に売っていることに驚愕しつつも、私はある商品にアカデミックな好奇心を覚えた。

 それはカップヌードルである。ロゴこそ日本と同じだが、なぜか厚紙に包まれていて、しかもビーフ味とチキン味があった。これらの具やスープの違いは? 日本のよりもおいしいのか? 私は興味をそそられ、(荷物に余裕がないのに)2つ購入して、日本に持ち帰った。


パッケージの裏面の成分表などはこちら

 まず、商品名に注目してほしい。日本では"CUP NOODLE"であるが、アメリカでは"CUP NOODLES"と複数形になっている。これは以前TVで見たことがある。単数形だと、アメリカ人には理解できないらしい。悲しいかな生粋のイエローモンキーである私には、なぜ理解できないのかが理解できないが。

 ラップをはがして、ふたを開けてみる。

 香りをかいで見ると、ビーフ味の方は日本とそう変わらない。一方チキン味の方は、カレーヌードルに近い感じ。

 具は、ビーフ味の方が、ビーフ・たまご・にんじん・グリンピース。えびは入っていなかった。チキン味の方もだいたい同じだが、ビーフの代わりにチキン・・・は入っていないようだ。ちょっと損した気分??

 お湯を入れ、3分待つ。これは万国共通。

 いよいよ出来上がり〜! カップヌードルは、ふたを開けるとスープの水位が下がり気味でちょっと不安になるが、この感じも見事に同じだった(当たり前か・・・)。

 では高まる期待を胸に、早速試食・・・まずはビーフ味であるが、これは日本のカップヌードルとほぼ同じ味であった。ただし、ちょっと違う気がする。一体何だろうと考えてみると、おそらく「だし」の違いである。かつおとかこんぶではない。香り・味とも、90%以上は日本と同じだが、でも何かが欠けているような感じ。やはりこれはアメリカのカップヌードルなのだ。

 で、次はチキン味。こちらはもう香りからして、今までに食べたどの麺類とも違う。で、味もやっぱり違う。うまく表現できないけど、カレーから野菜などの旨みを抜いて、スパイスだけで味付けしたような感じ。グリーンピースが入っているだけあって、キーマカレーに近いかもしれない。

 完食後の感想としては、自分はやっぱり日本人だな、と・・・。もとい、日本のカップヌードルの方がおいしい! ラスベガスのホテルでの食事はおいしくいただけたのだが、やっぱりカップヌードルには、カップヌードル(単数形)の味を期待して食べてしまうからかも。

 最後に、私はこの食事の5時間後に、謎の頭痛と吐き気に襲われ、およそ10年ぶりぐらいに食べ物をリバースしてしまったことを付け加えておく。狂牛病だったりして・・・。

 

 

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