「悲しみのための装置」 本チラシ(裏)

 

    



 

  A4 / 200 dpi / pixel比25%縮小

  

 
  前回に引き続きA4サイズ。

 今回は普段表面を担当しているハルマキさんが裏面用の絵を用意してくれていたり、演出家から題字に使用するフォントが指示されていたりと、初めからある程度の方向性は定まっていたので、とっかかりは楽であった。なにより初めて「ポップなチラシを」という指示が出たので、やっと今までと違う方向性のチラシが作れると喜んでいた。

 しかし、このチラシは今まで一番辛い仕事となった。

 出来上がった第一案は自分では今までで最高の出来のはずだった。ところが、自分の思い描くポップさと演出家のポップさが食い違っていたらしく、全体的なダメ出しを受ける。さらにその後、演出家の指示が二転三転し、私は演出家不信になってしまい、チラシもどこを直せばいいのか分からなくなってしまった。

 結局は、演出家がプロデューサーも兼ねていたため、「客に足を運ばせる」立場と「チラシを芝居の雰囲気に忠実にする」という二者の立場を混同してしまっていたのが原因だったのだが、私と演出家とのコミュニケーション不足も大きな原因だと思う。

 だか出来上がってから振り返ってみると、無理に空間を埋めるという作業はこのチラシには必要がなかった。すべてのパーツは必然的にそこに存在している。という作成上の事情を知っているからかも知れないが、自分では今までのものと比べても非常に完成された物に見える。

 自己評価 ★★★★

 

 << 戻る