私は一人っ子である。
と言うと、多くの人は「やっぱり」と納得するのである。
んなこたあどうでもよくて、このページは巷に流れる音楽の中から俺が勝手に気に入った曲をフィーリングで紹介するというとんでもないページなのでひとつよろしく。
ちなみに編者は音楽理論に関する知識は皆無といっていいので細かいツッコミはご遠慮下さい。
わがままなので。
あと言っておくと、「一人っ子=わがまま」は偏見だ!!
でも私はわがままである。
★MYSELF〜風になりたい〜
徳永英明
この曲は田舎くさいのが良い。
田舎くさいと言っても、歌詞やアレンジがそれを狙っている、極端な例えをいうと「おら東京さ行くだ」の方向性ではない。
歌詞に登場する少年を簡単に説明すれば「純粋な思春期の街の少年」となろう。もともと徳永の曲には純粋で不器用な少年が登場することが多い。この曲もその点では他の徳永ミュージックと大差ないのだが、特に音が気に入った。きれい。なんとなく素朴な感じというか、青臭いというか、分かり易く言うと南アルプスの天然水なのである。
ああ、わけわからん。
とにかく、ストレスが溜まってイライラしているときにこの曲を聴くと何となくホッとするのである。いや、「ホッ」よりは「ふぅ」っていう感じ。「ヒューヒュー」ではない。
★チェリー
スピッツ
「なにを今さら」と言われそうだが、やっぱりこの曲はいい。
他のスピッツの曲がそうであるように、この曲も歌詞の大半が意味不明である。
しかしサビの部分だけは理解可能で、私はこの部分が好きである。
「愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ」
「ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ」
思うに、サビ以外のわけわからん部分がこのサビをより一層引き立てているのではないか。もちろんそれだけでなく、「曲の空気」を構築する土台という役割もあるのだと思うが。
あとメロディもいい。
★Love
河村隆一
河村隆一で「Love」と言えば「Love is my only,
Love is my presure...」というやつを思い浮かべる人も多いだろうが、それは「Love
is ...」という曲名で、これとは違う。
この曲で歌われている情景は、少年が恋人を思いながら海辺を歩く、というシチュエーションであるが、編曲が良くできている。物思いに耽りながら海辺をふらふらと彷徨う感じがよく出ていて、聴いているとその情景が浮かぶようで、自分の世界に浸ることが出来るのだ。
しかし歌詞の「母親が消えたあの日に」という部分がなんとなく母親が蒸発した少年を思わせ「そんなやつおるかーい」というか「なんでそんな設定にするねーん」というツッコミを入れたくなる。もしかしたら河村隆一がそうなのか。情報求む。
★あれはね
CHARA
失恋モノである。
普通失恋モノの歌というものは、恋人への未練を、切なく感傷的に、あるいは激しく感情的に歌ったモノが多い。
しかし、この曲は淡々とした感じで始まり、淡々とした感じで終わる。終始淡々としている。
それがかっこいいのである。
慌てず騒がず、で行きたい。
失恋しても。死の宣告をされたとしても。お金を落としても。テストが迫っても。授業中PHSをバイブレーションにするのを忘れてて着信して「ピーリリピーリリ」とか鳴り出しても。ホモに襲われても。知り合いが突然ボーズになっても。
「恋人よ」とか語りかけたりする曲はどうもわざとらしくてイヤ、というような人はこの曲を聴いてみたらいいと思う。
★NEWS
猿岩石
猿岩石の歌う曲はがんばれ系のものが多いが、この曲は違う。むしろ方向は反対である。社会風刺的な、虚無的な、いわば最近のミスチルの系列に近い曲である。
いきなりそんな曲を彼らが歌ってもあまり説得力はないと思うのだが、そういうことはこの際考えずに聴くと、なかなか良い曲だと思う。
ミスチルの方は初めブルーに浸らせておいてサビで一気にプラスに持ち上げるというパターンだが、この曲は終始ブルーである。サビではブルーに盛り上がる。あますところなく完全にブルー。これはもうブルーのためのブルー、ってよくわからんが、そういうのが新鮮に思えた。
でも今頃彼らは本当にブルーかも知れない。