ブランコにはまった時代

(墨守#3より転載)
 俺は小学4年から中学1年の時まで,ソロバン塾に通っていて,その帰りによく友達と公園によって遊んでいました。初めのうちは,ブランコをこいでその反動で自分の靴を足で飛ばす(靴がすぐ脱げるようにしておく)という,「靴飛ばし」が主流でした。しかし,心身の発達と技術の向上につれて,だんだん靴が予想し得ない場所まで飛ぶようになってきました。
 そこで誕生したのが「人間飛ばし」もといブランコジャンプです。これも初めはチョッとこいでチョンと跳ぶ(飛ぶ?),てなもんでしたが,記録競争が激化するにつれ,地面と直角になるまでこいだ状態から「だー」と覚悟を決めてダイビング,と言う風になってきました。勢い余って前転を2,3回ぐらいかましてしまいます。一度着地に失敗してもろにしりもちをついたことがありますが,地面に座ったまま「あは...あは..あはあはあは」と約1分間笑っていました。
 そして時代は変わり,「力強さ」から「美しさ」へ.....。ジャンプした後,着地までに体を何回転ひねれるかを競うという,危険極まりない競技となりました。しかし,残念ながらこの頃塾が衰退を始め,俺もこの頃に塾をやめて,その1年後にその塾は潰れてしまいました。それっきりブランコジャンプはやっていません。

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