1997年のアルバイト日記

 

97年6月
試験監督at大阪府立大学
 日給7000円+食事1回


 危険物取扱者の資格試験の試験監督。
 この試験は、高校生や大学院生や社長や工場長など、とにかく様々な人が受験する。虫メガネで問題を読んでいる人もいた。「こんなガキに監督されるのいややろうなぁ」と妙に申し訳なくなったりした。
 試験は4択または5択方式で、問題数は35問、時間は2時間(乙種4類の場合。種類や科目免除の有無によって変わる)。受験者は試験開始後35分経過すれば退室することができ、半分ぐらいの人はここで退室する。しかし粘る人は粘る。早く全員が退室すればこっちも早く仕事が終わるので、常に「はよしろー」というエネルギーを送っている(しかしたいてい届くことはない)。でも35問に2時間もかけてたらセンター試験間に合わんよ。

建材模型の組立atセキセイ興産
 時給1100円・実労1日8時間


 これはハメられた。「セキセイ」という言葉のイメージから、ビルかなんかのプラモみたいなんの組立を想像していたのだが・・・。
 実際は、壁紙(模様替えとかで壁に貼ったりするやつ。パソコンは関係ない)のカタログの丁合(ちょうあい)作業。具体的には、テーブルの上にカタログの23ページ、25ページ、27ページ、・・・が並べられてて、それを順番に拾っていって、まとめて、後ろのダンボール箱に入れる、という単純労働。
 時間の経過とともにダンボール箱が送られてくるペースが速くなり、時間との戦いになる。職場がだんだん殺気立ってきて、さらに進むと自分との戦いになってくる。いわばマラソンランナー岡田(めっちゃ語呂悪い)。むかし英語の教科書で読んだチャップリンのモダン・タイムスとかいう映画を思い出した。
 とにかく、壁紙のカタログを建材模型と呼ぶところに社会の厳しさを感じた。

 

97年7月
家庭教師(中2)atY山家(大阪府堺市)
 時給1500円

 これは友達の母親の紹介。
 教える子は中2の男の子で、とりあえず理科を専門で教えることになった。
 時給1500円というのは安すぎるので、1週間後の定期テストの結果が良ければ時給アップで続投、もし悪ければクビでいいということになっていたのだが・・・。
 結果・・・クビ

ホームページ作成atK嶋内科クリニック(現在待機中)
 時給5000円→後に1回30000円(出来高払い)に変更


 大学の掲示板にこの募集が出ていたことを友人に聞いたのが午後4時頃。時給5000円と聞いて、「もう誰かに取られてるやろなー」と思いつつ見に行ってみるとまだ残っていた。すぐにでも応募したかったがもうアルバイトの紹介時間が終わっていたため、次の日の朝、ジャンケン百人抜きする覚悟で行ったら他に応募者はおらずサクッと取ることができた。みんななんで?
 その日、電話をしたらいきなり「今日にでも来てくれ」と言われ、早速行って軽い打ち合わせをした。そこで先方が「時給制やったらダラダラとされるとコストがかさむばかりや」とか言いだして結局1回の仕事で30000円ということに契約変更になった。最初からそうしとけよ!!
 今は先方がホームページの元になる原稿を書かれている段階なのでまだ実質的には何もしていない。
(97年12月22日加筆)
 まだ連絡がありません。先生、僕のこと忘れてませんか〜〜〜。

 

97年9月
家庭教師(小6)atK井家(大阪府高石市)
 時給1875円+交通費

 大学の友人の紹介であるが、その割には時給が安いのが不満である。
 教える子は小6の男の子で、算数を専門に教える。「マサルさんがガビーン」盛りの元気なお子さんだが、中学受験を控え、一日のスケジュールは学校、学校の補習、塾、家庭教師、が終われば午後11時半だがそのあと宿題、とほとんど勉強で埋まっている。
 私としては彼のスケジュールの見直しから指導していきたいところだが、それは家庭教師の権限を越えているように思えるので、とりあえず彼とこっそり遊んであげている(これは権限内だ)。
(97年12月22日加筆)
 さすがに週4回はしんどい。というか飽きてくる。
 でも、ゆうたろう(教え子の名前)を中学に入れるまでやめられへん・・・。
 ゆうたろうは第1志望校をあきらめてしまった。俺としては、無難なところを受験してもらった方が気が休まるのだが・・・。
 今年の大晦日はかてきょです。来年は元旦からかてきょ。2日もかてきょ。
(98年1月19日加筆)
 ゆうたろうは無事合格しました! おめでとう!!
 まあ当然なんやけどね。なぜなら俺の教え子だから。
 受験生を持つ親御さんで、時給5000円ぐらいで俺を雇うという方は連絡を。

ポスター貼りin堺東
 時給1000円・1日8時間・交通費一律1日1000円支給


 英会話のジオ○のポスターを貼っていくアルバイトである。
 俺は応募時、電柱とかに無差別に貼っていくものと思っていたのだが、やはりそんなに甘くはなかった。
 とにかくジ○スには、というか○オスの野郎には、こんな宣伝方法は即刻止めていただきたい。
 優雅に過ごすお昼時、イキナリ変な輩が飛び込んできて、「英会話のジ○スですが、お宅の壁にポスターを貼らせて頂きたいのですが」と言われて、壁に跡が残るかも知れない、剥がしに来ない、しかもタダ。誰が貼らせてくれるねん!!
 さらに最悪なことに、貼らせることを許可したお家(またはお店)は、電話番号と住所を控えられてしまう。ちゃんとポスターを貼っているかを後でチェックしに行くためらしいが、なんで正体不明の若造にそんなもん教えられるねん!!
 俺はノルマ枚数の60%ぐらいしか達成できなかった。
 せめて○オスは、貼らせていただいたお家に、出張レッスンぐらいしてあげて欲しい。
 ジ○スの経営破綻を心から願う。15%くらい本気。

PHSキャンペーンのディレクターat南茨木のとあるGS
 日給7500円+交通費

 ディレクター、と言ってもキャンペーンの企画を考えたりするのではない。
 「PHSが当選!」「PHS無料プレゼント!」などのヤラセハガキを持って来店したガソリンスタンドやレンタルビデオショップの会員の方に、契約手続き等をマニュアル通りに説明するというだけの仕事である。
 1日6時間の勤務時間のうち、客がいて仕事をしているのはだいたい2時間ぐらい。あとの暇な時間は隣にいるアステルレディー(ただの女の子)とスパーク、愛のスピークしていれば良いのだ。と言うか、たいていの現場はディレクターひとりアステルレディーひとりなので、トークせざるを得ない状況なのだ。
 ラクだし、いろんな所に行けて見聞も広まる(特に交通の知識が身に付く)。ただ面倒なのは、勤務終了後に成果物である契約書を本町にある事務所まで持って行かなければならないこと(これがかなり時間を食う)と背広着用が義務づけられておりこれが鬱陶しいということである。
 俺はこのバイトで話術を磨きます。ごきげんように出演できるぐらいに。
(98年2月9日加筆)
 あの後、何回か仕事の依頼があったが、全部都合が悪くて断った。そしたら仕事が来なくなった。
 多分もう登録抹消されてるでしょう。結局1回しかやらなかった。なかなかいいバイトだったのに・・・。

 

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